2010年3月7日日曜日

韓国4大河川日韓市民視察団の記録 5 (韓国雑記帳より)

 先週の金曜日は視察団に参加される方々が金浦空港や仁川空港に到着した日でした。東京、名古屋、大阪(兵庫と京都)、九州と日本の各地から環境保全の問題に係っている専門家!が11名も集まりました。 大学教授が3名(現役1名、名誉教授1名、元教授1名)、弁護士が3名、環境運動の専門家が2名、地域の自然保護団体の代表が2名。専門別に見ても、法律、土木、生物と多岐にわたっていました。いやあ、これだけのメンバーが揃うとは、思ってもいませんでした。 

 27日の視察は安東泊です。ここで、ナクトンガンの地域で反対運動をしている人たちと合流して、レクチャーを受けました。通訳のしすぎで、どの人が何を言ったのか、ごちゃごちゃになってしまいました。覚えているのは、ナクトンガンの特徴です。 

 地図があれば見てください(僕が地図をアップすれば言いのですが…) ナクトンガンの中流に、クミ(亀尾)という都市があります。そのちょっと南はテグです。この2つの都市を過ぎると、ナクトンガンの様子はガラリと変わります。ここより上流は大きな工場地帯がないので河はあまり汚れていないそうです。 ところが、大きな工場地帯のあるクミとテグを過ぎると河は汚れだすそうです。以前、フェノールという有毒物資が垂れ流しになったことがあるそうです。この中流から下流にかけて堰、といっても高さ10メートル、幅が300~400メートルもあるのですからダムですね、ダムを5つ作ります。そのうえ、捨て場所も確保しないまま、重金属で汚れた川底を浚渫するのですから、怖い話です。まあ、こんなところは覚えています。 

 レクチャーが終ったころに、巡礼団の人たちが部屋の中に入ってきました。毎週、土曜日日曜日の1泊2日の日程で、チユルさんという尼さんが中心になって、ナクトンガンの河沿いに歩く人たちです。土曜日の10時にサンジュというところを出発、この日はバスでナクトンガンの美しい景色を目に刻みながらアンドンまでやってきます。

 次の日曜日は徒歩で、ハフェ村、ピョンサン湿地、ピョンサン書院、マエ湿地などのナクトンガンの史跡や豊かな自然を楽しみます。 4大河川事業でダムが出来ると水位が上昇し、これらの湿地や中洲はなくなってしまいます。その上水がせき止められるので、水質は悪くなってしまいます。洪水対策という名目もありますが、もともと水を貯めておく堰(ダム)ですから、万が一の大雨のときに、水を臨時に貯める余裕はなく、むしろ堰が決壊したら大災害になってしまいます。本当に何のための工事なのか、全くわけがわかりません。

 話は全くちがいますが、今回の視察旅行、食事は本当にシンプルでしたね。肉を食べたのは初日のサンギョプサルだけ。あとはキムチやナムルのおかずにスープとご飯という庶民的なもの。でも、美味しかったと好評でした。もちろん、夜は宿でマッコリをたくさん飲んで、いろいろ話したのもとてもよかったですね。 ということで、アンドンで食べた晩御飯の写真です。この後、ビビンバにして食べましたが、ここのテンジャンやナムル、美味しかったですね。

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