マスコミの報道

京郷(キョンヒャン)新聞  2010/3/1


日本の環境専門家の深刻な警告

「4大河川事業 強行したときは 生物多様性が崩壊」

工事現場を回って見たあと指摘、 イ・ミョンバクは湿地保護の約束を守らねば

 「どうして、こんなことが行われているか、分かりません。李明博大統領の 4大河川事業を行う意志が強固だと聞きましたが、李大統領は 2008年昌原で開かれたラムサールCOP10の開幕演説で『湿地は人類が大事にしなければならない大切な財産として、湿地保護区域とラムサール条約登録湿地を持続的にふやして行く』と世界に約束しました。全世界を相手にした約束であるだけに今からでも湿地保護のための努力を先頭で行ってくれたらと思います。」.

日本の環境専門家が韓国政府の 4大河川事業の現場を見回り、環境破壊の問題を指摘した。」「4大河川韓日市民視察団」活動のために韓国を訪れた花輪伸一(61、ラムサールネットワーク日本、共同代表)は 28日、「今のように4大河川の工事が強行されたら、環境破壊はもちろん河川の生物多様性も完全に崩壊する」と明らかにした。弁護士、大学教授、市民団体関係者など日本の環境問題専門家の10人と共に、去る 26日韓国に入国した彼は、この間漢江、洛東江などの工事現場を見回って、 28日には「韓日川を生かす運動交流会」に参加するために大田を訪れた。

彼は現場の状況に対して「想像していた以上に深刻だ」と述べ、「自然を担保にした開発は、どんなことをしても、その補償をすることはできない」と話し始めた。調査団が訪問した南漢江のカンチョン堰の場合、砂の採取が始まって、水が入らないようにする目的で設置した堤防が雨水に流されて泥水に変わっているし、イポ堰は水止め堤防が決壊してパイプまで下に流されていた。.洛東江に建設中の 8つの堰の中で、サンジュ堰、ナクタン堰、グミ堰を訪ねては、工事による農耕地の浸水被害と疲弊した周辺の環境を視察した。.

彼は、 4大河川事業が韓国だけの問題ではなく、全地球的な問題だと主張した。.ラムサール条約も生物多様性協約も環境問題を地球的次元で考え悩まなければならないという立場から接近しなくてはならないと強調した。来る 10月、日本の名古屋で開かれる生物多様性協約締約国会議は 4大河川事業に対する全地球的な関心を集める舞台になるだろうと強調した。.彼は「今度の訪問を通じて直接目撃した被害の状況を、全世界の環境ネットワーク関係者たちと共有して対応のしかたを論議する考えだ」と述べ「日本の経験を参考にすると、韓国政府の一方的な工事強行に対して訴訟を申し立てることや、選挙で戦略的に投票することも良い方法になるだろう」と明らかにした.

彼が属しているラムサールネットワーク日本は生活周辺の環境破壊行為を監視し、日本各地の非政府機構(NGO) 団体と環境保護や環境教育に努力をしている。